スパイシーカレーの秘密

2022年5月28日

こんにちは、高架下の音村屋珈琲です。
今回は当店にある2種類のルーのうち”スパイシーカレー”についてご紹介します。

学生時代にハマった新宿の味

店長が学生時代によく立ち寄っていた新宿にカレーの名店があります。
そのカレー専門店は、店の外観からインパクトがありました。
近所にある台湾料理に通っていたのですが、見た目のインパクトがずっと気になっていてある時立ち寄りました。
店内もまたインパクトある雰囲気で楽しくなったのを覚えていますが、
そこで食べたカレーもまたインパクトあるもので、一度食べて虜になってしまったのでした。

グルテンフリー&薬膳スパイスという怪しさ

カレーといえば、街の食堂やココイチさんなどで味わえるオーソドックスなカレーライスと、
ネパールやインド系のナンと一緒に楽しむカレーの大きく2つに分かれると思います。
しかしそのお店のカレーはどちらとも言えないユニークなルーがとても特徴的でした。
詳しくお聞きすると、野菜と果物を煮詰めて煮詰めてペーストにして
そこに薬膳の専門家が調合したスパイスとスープで小麦粉を使わずに仕上げるとのこと・・・
まだまだ未熟な当時の私はグルテンフリーとか薬膳といったワードがピンとこなくて、
「健康志向な人が好むやつでしょ」くらいの認識しかありませんでした。
でもこのお店のカレーを食べたことで価値観が大幅にアップデートされたのでした。

カレーでカフェを盛り上げようという戦略

音村屋珈琲では開業以来カレーライスを定番フードメニューとしてお出ししておりましたが、
ご好評をいただいてはいたものの、何か物足りなさをずっと感じてきました。
ないものねだりではあったのですが、もっとカレーを充実させたいという想いでした。
トッピングを増やしてみたり、だいぶ長いこと色々試行錯誤したのですが、
想いを形にすることは難しくてカレー充実化計画は難航の一途を辿ったのでした。

野菜を集めて出汁を取り、スパイスを調合して今で言う”ヴィーガンカレー”も試作したこともありましたが、
コクを出すことに苦労し、商品化には至りませんでした。
そんな時に思い出したのが、この学生時代に通ったカレー屋さんのカレーです。
カレーの肝はスパイスとスープにあると店長は考えていましたが、
スパイスの知識と経験の圧倒的な不足は否めず、先に進めなかったのです。
大胆にも、そのカレー専門店の社長へコンタクトを取り、スパイスを分けていただくことはできないか、
交渉をすることにしたのでした。
そのカレー専門店は学生時代とは異なり、店舗数を増やして多地域に展開していました。
門前払いを覚悟してはいましたが、すぐに社長さんから連絡があり「出せますよ」と快諾をいただけたのです!
ただし、フランチャイズ展開もされていることから店名は出さないという条件がありました。
もちろん、有名店の看板をお借りできれば知名度的にも有利ではありますが、
なにより当店が出してきたオーソドックスなチキンカレーと違うルーを増やすという目的が大切だったので、
その条件のもとに、素晴らしき薬膳スパイスをわけていただけることになりました。
当店ではチキンカレーとの差別化を明確にすべく、豚骨から取ったスープをベースにチョイスし、
現在「スパイシーカレー」としてご提供させていただいております。

こんな背景があり、スパイスをわけていただいているお店の店名は出せないのですが、
どんな有名店の味が楽しめるか想像しながらお召し上がりいただけると幸いです。

チキンカレーとスパイシーカレー

こんな過程を経て、音村屋珈琲では念願のカレーメニュー充実化を実現することができました。
グルテンフリー&薬膳スパイスが特徴のカレールーは、既存のチキンカレーとも相性が良く、
現在ご提供中のあいがけカレー「チキン&スパイシーカレー」では、
2種類の味を別々にお楽しみいただけるだけでなく、
実はミックスしてもまた美味しいといううれしい誤算もありました。

一般的にはフルテンフリーや薬膳というキーワードがつくと、
「あじけない」「満足感に欠ける」「強い健康志向」というイメージがあるかもしれません。
(未熟な店長が抱えてたイメージかもしれませんが)
しかし、そのような方には是非一度当店のスパイシーカレーをお試しいただきたいです!
新たな世界がひらけちゃうと思います。

このカレーを新たにラインナップに加えてから、実はメニュー構成に関する考え方にも変化があり、
いちから作り直したのですが、それについてはまた今度。

どうぞ楽しい食生活を!